介護保険について 保険って何?
『介護保険』といえば、現在の介護・福祉を語る上でとても大切なワードとなっています。
しかしながら私が働いている病院に入ってくる新人に話を聞くと、あまり理解できていない方が目立つ現状です。
一応、それぞれの職種の国家試験にも出る範囲ですので全く分かっていない方はいませんがそれでも、
・サービス名は知っているけど、それぞれの違いは分らない。
・そもそも保険って何?
などと答える方が多い状況です。
仮にも医療・福祉に携わる新人がこの現状ですので、別職種の方々は一部の人を除いてほとんど理解できていないのかも知れません。
まずは、介護保険について説明していく前に、「そもそも保険とは何か?」といった内容から記載していこうと思います。
分っている人からすると非常に当たり前なこととなりつまらなく感じると思いますが、恥ずかしながら私自身も詳しく知らなかったものの1人ですので、そこから始めていきます。
さて保険とは何か考えていきましょう
意外とすんなり答えれる方は少ないのではないかと思います。
専門の人は気分を害するかもしれませんが、簡単に言うと
「何かあったとき、困ったときに助け合うためにあらかじめお金を払う制度」
だと私は理解しています。
保険の種類はこの「何かあったとき、困ったとき」の内容ごとに分かれており、医療保険、年金保険、労働保険、介護保険、生命保険、自動車保険...等と非常に多くになっています。
そしてこれらの保険は
①公的保険
②私的保険 に分けられています。
①の公的保険とは、社会保障といわれる国民の最低限の生活を守るために、国が保険への加入を義務づけているものを指しており、上記したものでいうと医療保険、年金保険、労働保険があたります。
②の私的保険は、国から強制されていない保険を指しており、その人の生活に合わせて必要となってくる内容のものを個人が選び保険会社と契約を行う保険を指しています。生命保険、自動車保険、損害保険などがここに含まれています。
ここまで読んでくれた人はじゃあ介護保険はどうなの?って思ってくれていると思います。
非常に混乱させてしまうと思いますが、①公的保険と②私的保険の両方に介護保険は存在しています。
繰り返しますが、公的介護保険と民間の介護保険があるということです。
普段、私たちが『介護保険』と呼んでいるものは、公的保険のカテゴリーに入っている介護保険を指して使用していることが多いと思います。
また私の偏見かも知れませんが、今のところ私的保険の方の介護保険に加入している人は少ないように感じています。
その為今後、当ブログでの『介護保険』というワードは特に記載がない限り多くの人が利用している公的保険の介護保険を指すものとして使っていこうと思います。
この次の記事にて介護保険の具体的な制度について記載していきます。
最後に余談ですが、
「一人は万人のために、万人は一人のために」
というどっかで聞いたことのある名言が生命保険の始まりともいわれているらしいです。
最後まで読んでくれてありがとうございます。